19世紀末のフランスに思いを馳せて。【私の読書(中)記録】

 

今回は、現在読書中の本をご紹介します。光文社古典新訳文庫ガストン・ルルー(平岡敦訳)の「オペラ座の怪人」です。何度も映画化・舞台化されている、とても有名な作品ですね。

 

フランスの作家の小説は、これまでデュマ・フィスの「椿姫」を読み、モーパッサンの「脂肪の塊」を読んで、ユーゴ―の「レ・ミゼラブル」を挫折し、といったところでずっと読んでいなかったのですが、先日県会総務の仕事で臨時総会の会場の下見にアクロス福岡シンフォニーホールに行って、無人の会場を舞台から眺めた時に、ふっとオペラ座の怪人が頭に浮かび、小説で読んでみようと思い読み始めました。

 

1868年生まれのガストンは、1890年に弁護士資格を取得し、弁護士試補として働いたのち、新聞記者となり、記者としての活動と併せて執筆活動を行っていたようです。

 

オペラ座の怪人は1909年の9月から1910年の1月まで『ル・ゴロワ』という日刊紙に掲載されていたようで、新聞小説という限られたスペースの中で読者をストーリーに惹き込む短い章ごとの展開はページをめくる手を止めません。

 

現在、物語の中盤といったところでしょうか。ラウール子爵、クリスティーヌ、エリックを取り巻く環境に謎のペルシャ人が出てきて・・・早く続きを読みたいです。

 

よろず支援拠点のアドバイザー業務の日に、会場への移動の際の電車の中等で読んでいます。小説はいいですね。ページを開いたとたん、一気に頭の中に19世紀末のパリが広がります。

 

読了後は続けてフランスの作家のものが読みたいと思い、すでにユーゴ―の「ノートルダム・ド・パリ」が控えています。

 

移動中は、しばらくフランスへの時間旅行を楽しもうと思います。

 

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