今日から2週間、みんなで本を読みましょう。【読書週間】

 

本日10月27日から11月9日までの(文化の日を中心にした)2週間は、読書週間です。公益社団法人読書推進運動協議会のホームページによると、戦後間もない1947年、「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」という思いで始まった運動のようです。

 

新型コロナウイルスの影響を受けて、社会全体がデジタル化の波に一気に乗っていくような、そんな状況下ではありますが、あえて、紙の本をページをめくって読んでいくということを大切にする2週間になればいいなと思います。読書好きの私は、読書週間に関係なく常々本を読んではいるのですが。

 

平井デジタル改革担当大臣が、萩生田文科大臣に「義務教育の教科書は原則全てデジタル化すべきだ」と提言したと、たしか今月頭ごろニュースになっていたと思いますが、私は強く反対です。

 

人間の頭はパソコンのCPUではないし、ハードディスクドライブやソリッドステートドライブが付いてるわけでもありません。離乳食にカロリーメイトを与えた子どもが、食に対して楽しみを持って育つことができるでしょうか。

 

私は小学生の頃、ものごころついて最初に読んだ活字の本は寺村輝夫のおうさまシリーズだったと思います。高学年になって偕成社のシャーロックホームズ全集にハマり、学校の図書室に通って全巻読破しました。青い色のハードカバーでヤケたページと挿絵が、ページをめくるたびに、少年の私を19世紀末のロンドンのベイカーストリートに連れていってくれたものです。

 

読書で養うことができることの1つが、想像力だと思います。偕成社のシャーロックホームズ全集も、読む人の数だけ無数にホームズがいて、ワトソンがいて、グレグスンとレストレードがいて、ベイカーストリートが広がっていると思います。

 

もし当時の私の手元にタブレットがあったとして、電子書籍でシャーロックホームズを読んでいたとしたら・・・きっと、緋色の研究を読み終えた後、読むのに疲れて、四つの署名からはYouTubeでアニメがないか探しているでしょう。そして、次のバスカヴィル家の犬の動画を観るのがめんどくさくなって、おススメに出てきたポケモンのゲーム実況の動画に目移りしてしまっているでしょう。

 

普段本をあまり読まないという方も、この2週間は、何か1冊でも紙の本を手に取って読んでみることをお勧めします。

 

↓お子様がいらっしゃる方はプレゼントにいいと思いますし、大人が読んでも十分に面白いと思います。

理論社 寺村輝夫 「ぼくは王さま」 → Amazon注文ページ

 

偕成社  コナン=ドイル シャーロック=ホームズ全集 「緋色の研究」 → Amazon注文ページ

 

公益社団法人読書推進運動協議会 ホームページ → http://www.dokusyo.or.jp/jigyo/jigyo.htm

 

 

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