マルチ商法対策は漫画「ナニワ金融道」で楽しく学べる!
最近悪質な方法でマルチ商法を行う組織に突撃するという内容のYouTubeを観て、そういえば自分も20代後半くらいまでに何度か“古い友人”に勧誘されたことがあったなあ・・・と思い出しました。
いくつか経験した勧誘の中で印象的に記憶に残っているのは、13,4年前、中学の頃の友人である紹介者に誘われてある化粧品関係のマルチ商法の団体のセミナーに参加することになり、セミナーの開始前に私と紹介者と紹介者のボス的な方3者で会場の近くの喫茶店で“ボス”の話を聞いていた時のこと。紹介者がトイレに立って私と“ボス”の2人になったときに、ボスは私にニヤニヤしながら「今団体が売り出している●●(商品)は、既に世界中で大人気であり、2年後に日本に入ってきたときには爆発的大ヒットになる。今のうちに会員になっておけばこの波を必ず先取りすることができる。」「月に(収入)100万円はラクにいけるようになるよ・・・フフフ」といった言葉をかけてきました。
あの時もし私がボスの言葉にのって会員になっていたら・・・どんなことになっていたのか想像もつかないですが、私はその数年前に上掲の画像の漫画「ナニワ金融道」を読破していたので、「ヒビワレックスタイヤ」のエピソードを脳内再生するようにスルリとリスクを回避することができました。そういえばあの団体の●●が世界中で大人気になったなんてニュースはその後一度も見ることはなかったなあ。いまも。。。
ナニワ金融道は、書店員だった頃に読んだ経済評論家・公認会計士の勝間和代さんの本「効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法」の中で紹介されていたことで知り、講談社漫画文庫のものを近くのブックオフで買いそろえて、以降これまで何度も読み返しています。
私の持っている講談社漫画文庫版は全部で10巻あり、このうちマルチ商法を題材にした「ヒビワレックスタイヤ」のエピソードは上記の画像の8巻にあたります。ナニワ金融道は、働いていた会社が倒産し失業した主人公灰原が「大阪一の金融屋になる」ことを目指し入社した“マチ金”帝国金融での営業マンとしての奮闘を描いた作品で、コッテコテの人間ドラマを通して、お金のことや不動産に関する法律のこと、裏社会のことなどが楽しく学べるとても良い漫画だと思います。
最近古い友人からマルチ商法の勧誘を受けたことがあるという方は、「ヒビワレックスタイヤ」のエピソードを読んでみることをおすすめします(もちろんその他エピソードも全てオススメ)。とあるきっかけで府警の刑事浴田と知り合うことになった主人公灰原は、この浴田が手を染めるマルチ商法に目をつけます。イギリスから日本に上陸した「ヒビワレックスタイヤ社」の代理店となった浴田たちと、その総代理店であるチーフ枷木のあいだに食い込んだ灰原は、このケースをオイシイ仕事にすることができるのか・・・気になった方は、下記のリンク先からどうぞ。
時代が変わって、取り扱う商材や勧誘の方法が多岐にわたったとしても、人間って根本的なところで変わらないよな~と思います。
Amazon → ナニワ金融道作者青木雄二さんの作品紹介ページ
消費者庁ホームページ マルチ商法にご用心!!(注意喚起:財産被害の防止 PDF資料) → https://www.caa.go.jp/publication/pamphlet/pdf/120712pamph.pdf