持続化給付金申請サポート会場について・・・【持続化給付金関連Vol.14】
↑福岡市内の申請サポート会場。(6月2日現在)
持続化給付金の申請は、中小企業庁が運営しているホームページからのオンライン申請が原則であり、「電子申請の方法がわからない方、できない方のみ」を対象として、補助員が電子申請の入力を行う「申請サポート会場」が全国各地に設置されています。
申請サポート会場を利用するためには、
①行きたい会場への「来訪予約」を行う。
②申請補助シートを記入して準備しておく。
③申請に必要な書類(確定申告書、売上台帳など)を準備しておく。
④予約した日時に会場へ行き、補助員のサポートに沿って電子申請する。
上記の4つのステップが必要になります。
スマホやパソコンの操作がよくわからない方、持っていない方が上記のステップに沿ってオンライン申請を完了させるまでの流れを想像してみると、結構難易度が高いのではないかと思ってしまいます。
まず、①「来訪予約」。ホームページには、「ご予約は、各会場ごとに場所や開設時間などをご案内しているページから行えます。」との記載がありますが、このホームページにたどり着くことができない人のためには、電話予約の窓口が設けられています。この電話が、非常につながりにくい状態が続いているようです。また、電話予約の場合には対象の会場の「会場コード」が必要になります。ホームページには各サポート会場と会場コードが記載された「開催場所一覧」のPDFファイルのリンクが貼ってあり、簡単に閲覧・ダウンロードすることができますが・・・
次に②申請補助シートの記入・準備。これも①と同じく、ホームページ上には書式と記載例のPDFファイルがありますが・・・緊急事態宣言が解除された今、どこか役所の窓口に行けば紙でもらうことができるのでしょうか?(実態を把握していないので私の想像ですが、商工会議所や青色申告会、各業種・業界の組合や団体などに問い合わせる・・・?)
③申請に必要な書類の準備をし、④予約した日時に会場へ行き、補助員のサポートに沿ってさあ申請、というところまでこぎつけても、もし当日会場で書類が足りないということが判明した場合、その場で申請は済ませ、後日足りない書類を追加で添付という対応を取ることができるのか、それとも申請できずに再度来訪予約からの出直しとなるのか・・・
国民全員に一律ひとり10万円の「特別定額給付金」は、システムの不具合や二重給付等ですでにオンライン申請の手続きを止めたという自治体が多数あるようです。
持続化給付金も同じ道を辿ってしまうことの無いように、行政手続きの専門家として、できることをひとつひとつやっていこうと思います。